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読んだ本の記録。できれば忘れないうちに感想も書きたいけれど・・・
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ふくろう模様の皿
ふくろう模様の皿 ふくろう模様の皿
アラン・ガーナー作、神宮 輝夫訳 (1972/01)
評論社
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 ウェールズの神話を素材に使ったファンタジー。
 夏休みにウェールズの谷にある屋敷に滞在している義理の兄妹のロジャとアリスン、そして屋敷の使用人の息子グウィンを中心に展開するストーリーだ。

 魔法使いが花から作った乙女を妻にする、しかし、乙女は人間の男と恋に落ちてしまう。
 乙女と男は共謀し、魔法使いを殺して思いを遂げるのだが、やがて復活した魔法使いに男は殺され、乙女はふくろうに姿を変えられてしまう・・という伝説が伝えられる谷あいの古い屋敷。
 その屋敷では何世代にもわたって伝説の運命を受け継いでしまう三人の男女が出現し、そして伝説の筋書き通りに悲劇は繰り返されてきた。

 親同士がそういう関係にあったことを知らずに、ロジャとアリスンとグウィンは、天井裏に隠されていたふくろう模様の皿を見つけたことから、その伝説の運命に巻き込まれていくことになる。


 子供向けのファンタジーというにはちょっと無理があるかもしれないと思うほど、親の代に起きた事件は苦く切ない愛憎劇だし、アリスンとグウィンの間にある階級の差(館の主と使用人の息子)という描写もかなり重い。
 呪われた家系図と身分違いの恋…。
 なんとなく横溝ミステリを思い出させるようなドロドロした雰囲気だ。

 子供たちの代で長年にわたる呪いが開放されるという結末が用意されているので、最後に救いがないわけではないが、全体を通して、暗くてもの悲しいトーンの方がが心に残るような気がする。

 もちろん、子供には常に明るく健康的な読み物を与えるべきだと考えているわけではないが、小学生にはちょっとヘヴィな本かもしれない。

 また、イングランドとウェールズの関係をしっかり把握していない他国人としては、サクソン人がウェールズ人に対して抱いている土着的な神秘性を読み取るまでにちょっと時間がかかる。
2003.09.27 (10:42) | 小説(海外) | TB(0) | CM(0) |


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